不整脈
Vaughan-Williams分類
I Na-channel blocker
Ia 活動電位持続時間延長:キニジン、プロカインアミド、リスモダン(ジソピラミド)、シベノール
Ib 活動電位持続時間短縮:キシロカイン、メキシチール → 副作用は少ない。
Ic 活動電位持続時間不変:サンリズム(ピルシカイニド)、タンボコール(フレカイニド)→血圧の低下が強い。
II β-blocker:インデラル(プロプラノロール)、エスモロール、オノアクト
β刺激は、細胞内cAMPの産生等を経て、Ca-channelを開口し細胞内へのCa流入を促進する。
つまり、β-blockerは間接的に、Ca-channel blockerとして働く。
Ⅲ K-channnel blocker 活動電位持続時間延長:アミオダロン、シンビット
Ⅳ Ca-channel blocker:ワソラン(ベラパミル)、ヘルベッサー(ジルチアゼム)
洞結節、洞房結節の活動電位はCa-channelに依存しているため、上室性頻脈によく効く。
血圧低下!作用時間が長い!なので、麻酔中、β-blockerがFirst choiceとなる。
たまに使用するお薬の注意点
アミオダロン:間質性肺炎には注意。QT延長に注意。ICUでAST, ALTを測ってもらう。2.5mlだけ。
シベノール:HOCMの時にたまに登場する。0.1ml/kg (1.4mg/kg)を2-5分かけてIV。つまり、1A。
ジルチアゼム:抗不整脈薬としてではないが、CABの時に冠動脈がspasticな時に使用する。当院では、ICU規定により、2A/50mlとする。不安定狭心症には1-5γ。
オノアクト:OPCABで必須。5γ位で使ってみる(1-10γ)。ICUには持っていかないので組成は自由。
植え込み型デバイス
・ペースメーカー:徐脈治療 作動していることが多い。
・ICD(植え込み型除細動器):頻脈治療 たまにしか作動しない。
・CRT(心臓再同期療法):心不全治療 作動していないとダメ。
ちなみに、CRT+ICDをCRT-Dと言う。
ペースメーカーの入っている患者を担当したら・・・
1. ペースメーカーの適応となった原疾患を確認する。
2. モードの確認。
3. ペースメーカーへの依存度を評価して、術中のモードを決める。
電気メスのノイズでペースメーカーが打たなくても大丈夫かどうかで判断が別れる。
自己脈がほとんどなくて、ペースメーカー必須の場合は、ペースメーカーが抑制されないVOO等。
自己脈があって、VOOだとR on Tのリスクがある場合は、ペースメーカーへの抑制が維持されるDDDやVVIが原則。または、自己脈が混在しなくなるレートまで上げてのVOO。
ICD植え込み患者を担当したら・・・
除細動が必要な時にしか作動ないものなので、誤作動しないことが大切。OFFでよい。
その代わりに、いつでも体外式除細動が使用できるようにスタンバイはしておく。
CRT植え込み患者を担当したら・・・
ペースメーカーと一緒。
CRT-D植え込み患者を担当したら・・・
CRTとICDを別々にして考える。つまり、ICDはOFF。CRTはペースメーカーと一緒。
・上室性不整脈
Af/AF (急性)
血行動態の悪化または難治性の心筋虚血を伴うAf / AF → 除細動
血行動態の悪化や心不全を伴わないAf / AF → 薬物治療によるHR control
<薬物治療>
1. β blocker 重篤な閉塞性肺疾患やアレルギーには使っては駄目!
短時間作用型 オノアクト 半減期4分。β1選択性が高い。陰性変力作用が弱い。
ブレビブロック 半減期9分。オノアクトより陰性変力作用が強い。
長時間作用型 インデラル 半減期2.34時間。QRS幅が増大した時は投与を中止。
2. Ca blocker
3. アンカロン 本邦では保険適用外だが、Afから洞調律へ復帰する可能性は低いが、HRのコントロールは期待されるとのこと。
Af/AF (慢性)
左心耳閉鎖手術 → Watchman, MICS左心耳閉鎖術
PSVT
WPW症候群
リエントリーにより上室性頻拍を生じることがある。順行性房室回帰性頻拍or逆行性。
Afの場合、Kent束を通り心室に伝導する可能性が高くなり、その場合、シュードVT(上室性頻脈にもかかわらず、wide QRSでVTの様に見える。)となる。
もし、麻酔中に頻脈発作が起こったら・・・
ジギタリスは使用しない!(副伝導路への影響は様々)
洞調律の場合:Valsalva法、ATP, ベラパミル(AVnodeの伝導抑制)、βブロッカー(交感神経抑制)、Ⅰa抗不整脈薬(リエントリー解除)
Afの場合:アミサリン(プロカインアミド)、タンボコール(フレカイニド)、電気的除細動
Ca-blockerは禁忌!!
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