MitraClip
準備(当院)
TEEは手術室の最上位機種を持っていく。
薬は普通の全身麻酔に必要なもの。
普段の血圧をチェックしておく。
V1-2本、A1本
Mitra Clip NTシステム:Abbott HPには、手技動画も載っている。
注意点と特徴
・MRなので、HRを低下させないように注意する。
・クリップリリース前のMRの評価を普段の血圧で行いたい。
・Brockenbrough (posteriorよりで穿刺)をしたら、ヘパリン化。ACT≧250sec
・左房が広がっている方が、操作しやすい。輸液負荷をする。当院では、前日夜9時から60ml/hrで輸液負荷をしてくる。ただし、元々左房が大きすぎる場合は、接合が得られなくなるまたは接合が浅くなるので、そこは適宜変更。
・造影剤を使用せず、腎機能障害やHD患者でも施術可能
・主にfMRに対する治療。心房性、心室性は問わない。
・右心不全がある場合、brockenbrough後の左右シャントで右心不全を助長することがあるので、術前およびクリップ後に右心不全がないかをチェックする。Case by caseでAmplatzerを追加するかは判断する。右左シャントがあってSpO2が下がる場合はもちろんAmplatzer。
日本国内におけるMitraClipの適応基準と除外基準
適応基準
・LVEF≧20%
・症候性の高度MR
・外科的開心術が困難な場合
除外基準
・至適薬物治療が十分に行われていないfMR
・急性増悪
・強心薬依存(ただし、一時的であれば依存とはみなされない)
・補助循環使用
MitraClipが解剖学的に向かない症例
・MVA<3cm2, meanPG≧5mmHg:術後MSのリスクがある
・把持部位の後尖長<7mm:脱落リスクがある
・cleft
・Barlow disease, 交連部病変は慎重に判断する。
弁尖接合を改善させるためにできること
弁尖が離開している場合、把持が難しい。そこで、なるべく弁尖を寄せてやる。
・PEEP
・心不全治療後
・硝酸剤、強心薬
・IABPを併用
MitraClip後のMRやMSの評価
・mPG≧5mmHgは独立予後不良因子
・3D trace MVA<1.94cm2は独立予後不良因子
TEE
Bicavel view : superior (SVC側), inferior (IVC側)を見る。
RV inflow-outflow view : anterior (A弁側), posterior(画面左側)を見る。
合併症
短期:心タンポナーデ、残存MR、MS、クリップの外れ、出血
長期:IE, 血栓、残存MRによるCHF増悪、ASD閉鎖不全
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