仮性瘤のプラグ塞栓
ポイント
・何処が仮性瘤のエントリーか。
・そこを塞栓することで、冠動脈や伝導路、人工弁に干渉する可能性があるか
・緊急時の人工心肺確立の経路
・血圧は低めで維持およびICUへ送る。
症例1.A弁直下の左室仮性瘤(心膜パッチと心筋のギャップからのリーク)
塞栓子でcAVBになる可能性ありの症例
【心尖部の準備】
体表エコーで心尖部を同定し、第6肋間に5cmの皮切。
心膜上の脂肪を除去し、心膜切開。
心尖部周囲の心膜を剥離し(癒着していたため)、絹糸で心膜つり上げ。
エコーで再度心尖部を確認して、十字状に心膜ごと2針マットレス縫合。
Blockの際のバックアップ用に、心外膜リードをapexに留置。
【鼠径部の準備】
動脈造影用に、左FAより4Frシース、4Fr Pigカテーテル留置。
【手技】
ヘパリン化。
心尖部より6Frシース、ワイヤー挿入。ワイヤーはA弁を通過させる。
9Fr 11cm メディキットスーパーシースにシース入れ替え
シース内に6Fr 45cm ガイディングシースDestinationを挿入
その中にインナーカテーテルを挿入し、瘤の入口部へ挿入。(うまくガイドできなければ、インナーカテーテルの種類を替えたり、ガイドワイヤーを使用したり症例毎に工夫する。)
最終的にガイディングシース(Destination)を瘤内へ進める。
Amplatzer Vascular Plugを瘤内に進め、入口部を閉鎖する。
【Plug留置後の確認事項】
TEEで瘤内で血流が淀むこと、造影で瘤内に血液が流入しないことを確認。
ブロックの有無
人工弁への干渉の有無
冠動脈の閉塞の有無
【終了】
プロタミン
左胸腔にドレーン挿入
止血
閉創
症例2:M弁(生体弁)のストラッドによる左室側壁からのリーク
塞栓する場所とCXが近い症例
鼠経からの造影カテーテルなし。心尖部からのみ。
【手技】
・TTEで心尖部を確認
・左第6肋間開胸
・心膜切開&心膜吊り上げ
・心尖部に3-0PPPプレジェット付き2針糸掛け
・9FrシースをLVへ留置
・0.035''wireおよび5Frカテーテルを仮性瘤内へ挿入
・8mm AVP2をdeploy. 1st・2nd diskは瘤内、3rd diskはLV内であることを確認し、release
・メッシュ状のため、入口部が若干モザイクかかるが、これで正常。造影でも瘤内への血流が残存するもflow低下が確認された。
・プロタミン中和して、瘤内血流消失。
・シース抜去、3-0PPPを結紮し、止血。
・左胸腔にドレーン留置
・術野ブロック
・閉創
【術後管理目標】
sBP 90-130 (ただし、この方は脳血管閉塞により、高め指示となっている。)
麻酔中および術後は低めでよい。
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