慢性AR
麻酔科のAR特有の術前チェック事項
・三尖ですか?二尖ですか?四尖ですか?
・マルファンですか?
・基部や上行大動脈の拡大はありますか?
・術式はAVRだけですか?基部や上行大動脈は手術しますか?
・MICSですか?人工弁は何を使いますか?
・ASはありますか?(AVR後の後負荷に耐性があるか?)
ARの機序(EL Khoury エル クーリー分類)と術式
慢性ARの血行力学
左室に対して「容量負荷」と「圧負荷」を生じる。
→左室の「拡張末期容量」と「収縮末期容量」「収縮末期圧」が増加する。
つまり、左室は拡大もするし、肥厚もする。
ARの重症度分類 (エコーを中心に)
PHTのやり方をチェックする。
必ず、弁だけでなく基部もチェックする。
手術適応はありますか?
・その他の開心術を行う場合 重度ARならばClassⅠ, 中等度ARならばClassⅡa
AVR+上行大動脈置換術の適応
三尖の場合
・AAo≧55mm または 大動脈径の拡大≧5mm/年で、中等度以上のARがある場合。
・手術適応のARがあり、上行大動脈径≧50mmの場合。
二尖の場合
・若年、危険因子(大動脈解離の家族歴、血管解離の既往、重症AR or MR, 妊娠希望、HT, 大動脈径の拡大>3mm/年)、大動脈縮窄症がある場合は、AAo≧50mm 及び 中等度以上のARがある場合。
手術の種類
・正中切開のSAVR, MICS-AVR, (TAVIに関しては適応は限られる。), AVP
MICSの適応
・胸郭前後径8cm以上でないと操作スペース的に難易度が増す。
・FAの送血管による虚血を防ぐため、送血管径よりもFA血管径が太くなくてはいけない。体格が大きな人だと19Fr (約8mm)を入れるので、FA径≧9mm
・Bentall
・David (Reimplantation)
・ヤクー(Remodeling)
ARに対する血行動態管理
AVR後
AVRをしたからといってすぐに左室の大きさが戻るわけではないので、しっかりと前負荷をかける。
人工弁は軽度の圧格差があるので、軽度ASの状態となる。もともとASもあれば、左室にとっての後負荷は変わらないまたは楽になるが、もともとASがないと後負荷がかかることになる。負けないように収縮力↑。
手術中、AVR前のチェック事項(TEE)
手術中、AVR後のチェック事項(TEE)
・弁の可動性
・弁座に動揺はないか?
・PVLかTransvalvular leakか?nonPara-nonTransの場合はどこから?
・必ず解離になっていないことをチェック!!特にマルファンと二尖弁。
AVR後の人工弁の機能評価
・無次元速度指数 DVI=VTI LVOT/ VTI jet でも代用可。(正常 > 0.25)
DVIは心拍出量に影響を受けないため、CPB離脱直後の人工弁評価法として有用。
・アルゴリズム
ICUでの術後指示(実例)
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